FOLIO 11 KEI録 / Column

軽貨物ドライバー1名・1台の売上を公開。2026年7月は580,129円でした

軽貨物ドライバー1名・車両1台の2026年7月の実績を公開。22日稼働・39件で、売上アプリの表示額は580,129円。運賃、高速代、1日平均まで、利益との違いを含めて正直に整理します。

公開日: 2026年10月11日 / 最終更新: 2026年10月11日

訂正(2026年10月11日):初回公開時に別のドライバーの実績を掲載していました。対象のモデルケースを訂正し、金額・配送件数・平均値・日別実績を再集計しました。

軽貨物の仕事を検討している方から、よく聞かれることがあります。

「実際、1台で月にいくら売り上げるのですか?」

求人広告や開業案内には大きな数字が並びますが、その数字が何人分なのか、何台分なのか、経費を引く前なのかは、意外とはっきり書かれていません。

そこで今回は、あるドライバーの2026年7月の実績を、1名・車両1台分だけ公開します。

先に結果を書くと、売上アプリの表示額は580,129円でした。

これは全員の平均でも、会社全体の売上でもありません。ドライバー1名の数字です。また、利益や手取りを示す数字でもありません。数字を大きく見せないために、その内訳から説明します。

2026年7月の軽貨物売上実績

項目実績
対象ドライバー1名・車両1台
稼働日数22日
配送件数39件
運賃511,269円
高速代68,860円
売上アプリ表示額580,129円

売上アプリでは、運賃+高速代を「売上」として表示しています。

したがって580,129円のうち、配送そのものの運賃は511,269円、高速代は68,860円です。高速代は仕事のために発生する立替分なので、580,129円をそのまま「稼いだ金額」や「手取り」と捉えるのは正確ではありません。

1日あたり、1件あたりに直すとどうなるか

月額だけでは働き方が見えにくいので、日数と件数で割ってみます。

指標金額・件数
1日あたりの配送件数約1.8件
1日あたりの運賃23,240円
1日あたりの売上アプリ表示額26,370円
1件あたりの運賃13,109円
1件あたりの売上アプリ表示額14,875円

22日のうち、1件配送した日が6日、2件配送した日が15日、3件配送した日が1日でした。1日1〜2件を中心に、日によって件数が変わる働き方です。

日別の売上アプリ表示額は、最も高い日が30,016円、最も低い日が16,278円でした。同じ1か月でも、担当する配送先や件数によって日ごとの差があります。

「月商58万円」だけを見てはいけない

この実績を、単純に「軽貨物なら月58万円稼げる」と紹介するつもりはありません。

まず、これはドライバー1名の実例であって平均値ではありません。稼働日数、受ける仕事、配送距離、地域、契約条件によって結果は変わります。今回の1名は7月に22日稼働しており、同じ稼働を誰もが続けられるとは限りません。

次に、この数字は経費を引く前です。少なくとも、軽貨物の仕事には次のような費用があります。

  • 燃料費
  • 車両の購入費またはリース料
  • 任意保険・貨物保険
  • タイヤ、オイル、車検などの整備費
  • 通信費や備品代
  • 税金・社会保険料

今回の記事では、1名分の経費を売上アプリで管理していないため、利益額は掲載しません。確認できない数字を推測で足すより、確定している売上だけを公開するほうが誠実だと考えています。

車両維持費の一例として、熊谷で黒ナンバーのユーザー車検を受けた体験記では、光軸調整の実費と車検費用の目安、当日の所要時間を紹介しています。

それでも軽貨物の売上実績を公開する理由

軽貨物の売上は、仕事の取り方や地域によって幅があります。そのため、ひとつの数字だけで業界全体を説明することはできません。

それでも実例には意味があります。「月収○万円も可能」という広告ではなく、何人・何台が、何日動き、何件配送し、その結果いくらだったのかまで分かれば、自分の働き方と比較できるからです。

今回は7月分だけを公開しました。今後も同じ1名・1台を対象に、月ごとの実績を順番に掲載する予定です。一気に何か月分も並べるのではなく、毎月の変化を追える形にします。

良い月も、伸びなかった月も、そのまま出します。数字が変わったときは、稼働日数や件数との関係も一緒に見ていきます。

売上と同じくらい、毎日の記録も残す

売上は月末に合計できますが、点呼・日常点検・業務記録は月末にまとめて作るものではありません。軽貨物の仕事を継続するには、走った日の記録をその日のうちに残す運用が必要です。

当社のKEI録は売上計算アプリではありません。点呼、日常点検、業務、事故の法定4記録と、講習・車検・免許などの期限管理をまとめるためのアプリです。

売上を追うことと、毎日の記録を残すこと。その両方を現場で続けられる形にすることが、軽貨物事業を長く運営する土台になると考えています。

出典

  • 株式会社フロンティア 売上アプリ「2026年7月」確定データ(2026年10月11日確認)

個人名、枝番、取引先名は非公開です。金額は運賃511,269円、高速代68,860円、合計580,129円。この記事は特定の収入や利益を保証するものではありません。

執筆: 株式会社フロンティア

本コラムは、現場で毎日法定記録を作成している当事者が執筆しています。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。法令の適用は事業者ごとの状況により異なるため、最終的な判断は国土交通省の一次情報や所轄の運輸支局でご確認ください。

よくあるご質問

軽貨物1台で月580,129円は平均ですか?

いいえ。あるドライバーの2026年7月、1名・車両1台の実例です。全ドライバーの平均値や、誰にでも再現できる収入例ではありません。

580,129円がそのまま手取りになるのですか?

なりません。売上アプリでは運賃511,269円と高速代68,860円の合計を売上580,129円と表示しています。ここから燃料費、車両費、保険料、整備費、税金などが発生するため、利益や手取りとは別の数字です。

2026年7月は何日稼働し、何件配送しましたか?

稼働は22日、配送は39件です。1日平均は約1.8件、売上アプリ表示額の日平均は26,370円でした。

この記事の数字は会社全体の売上ですか?

違います。ドライバー1名・車両1台分だけの数字です。取引先名は伏せています。会社全体や複数台の合計ではありません。

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