FOLIO 11 KEI録 / Column

軽貨物の記録アプリ比較。K-LINK・delilog・CarryNote・KEI録【2026年7月時点】

軽貨物(黒ナンバー)の点呼・日常点検・業務記録に使えるアプリを比較。K-LINK・delilog・CarryNote・らくらく日報・KEI録などの料金と特徴を、2026年7月時点の各社公式サイトの表示にもとづいて整理します。

公開日: 2026年7月12日

2025年4月の法改正で、黒ナンバーの軽貨物にも点呼記録・業務記録・事故記録などの作成と保存が義務付けられました。紙でもスマホでも記録できますが、「どうせやるならアプリでまとめたい」という方のために、この記事では軽貨物ドライバー向けの記録アプリを比較します。

はじめにお伝えしておくと、本コラムは記事内で紹介するKEI録の開発元(株式会社フロンティア)が運営しています。その前提で、比較はできる限りフェアに行います。方針は次の3つです。

  • 掲載する価格・機能は、各社公式サイトの公開情報のみを根拠にする(2026年7月時点で当社が確認した表示)
  • 公式サイトで確認できなかったことは書かない
  • 優劣の断定はせず、事実と「どんな人に合いそうか」の整理にとどめる

価格や仕様は変わることがあるので、最終的には各公式サイトで最新の情報を確認してください。

選び方の軸: 何を比較すればいいか

軽貨物の記録アプリを選ぶとき、見るべきポイントは大きく5つです。

  1. 法定記録のカバー範囲。 2025年4月以降に求められる記録は、点呼(乗務前後)、日常点検、業務の記録、事故の記録の4種類が中心です。アプリがどこまでカバーしているかで、他の手段(紙やExcel)を併用する必要があるかが決まります
  2. 月額料金と支払い方法。 1人で使うのか、複数ドライバーで使うのかで見え方が変わります。1人あたり課金のもの、請求書払いに対応するものなどがあります
  3. 無料期間。 カタログを眺めるより、実際の乗務で数日使うほうが確実に判断できます。無料期間の長さは試しやすさに直結します
  4. 記録以外の機能。 売上・経費の管理、委託会社とのデータ共有、期限のリマインドなど、記録の枠を超えた機能はアプリごとに個性が出ます
  5. 現場での使いやすさ。 電波の悪い場所でのオフライン対応、朝の忙しい時間に何タップで記録が終わるか、といった点です。これは無料期間中に自分で確かめるのが一番です

比較表(2026年7月時点・各社公式サイト調べ)

主要な6つのアプリ・サービスの料金と特徴です。価格・仕様はすべて2026年7月時点で当社が各社公式サイトの表示を確認したものです。

アプリ名月額無料期間特徴
K-LINK1人あたり1,000円(税別)記載なし(公式サイト参照)全国軽貨物協会が運営。点検・点呼・日報を一元化
delilog900円(年払いは年9,000円で月あたり750円)14日間点呼・日常点検・運行記録・事故記録に対応。無料プランあり
CarryNote800円(税込)30日間日報に加えて売上・経費・案件管理も
らくらく日報700円(年払いは年7,000円)10日分日常点検15項目対応のシンプルな日報アプリ
ログOneドライバー本人は0円(課金なし)委託会社側が費用を負担するモデル。未共有時は広告表示
KEI録500円(税込)1ヶ月(31日間)法定4記録+期限リマインド+オフライン対応

補足を3点。K-LINKの公式サイトには無料期間の記載が見当たらなかったため「記載なし」としています。delilogとらくらく日報は、公式サイト上で税込か税別かの明記を確認できませんでした。契約前に各公式サイトでご確認ください。KEI録の「税込」は、自社サービスとして料金を把握しているため記載しているもので、利用規約にも明記しています。

各アプリの特徴

一般社団法人全国軽貨物協会が運営する公式アプリで、点検・点呼・日報の作成を一元化できます。料金はドライバー1人あたり月額1,000円(税別)で、月末の請求書払いと年間一括払いに対応しています。業界団体の公共性の高いシステムという位置づけで、複数ドライバーを抱える事業者の運行管理にも使われることを想定した作りです。

delilog: 同ジャンルの先行アプリ

業務前・業務後の点呼記録、車両日常点検、運行記録、事故の記録と、法定の記録を広くカバーする先行アプリです。月額900円、年払いなら年9,000円(月あたり750円)で、14日間の無料トライアルがあります。車両1台までの無料プラン(PDF出力は月5枚・透かしあり)が用意されているのも特徴で、まず無料で触ってみたい方には入りやすい選択肢です。

CarryNote: 記録と経営まわりをまとめて

日報作成と事故報告書に加えて、車両管理、売上管理、経費管理、案件管理と、個人事業主の経営まわりの機能を1つにまとめたアプリです。月額800円(税込)で全機能が使え、30日間の無料トライアルが付いています。記録だけでなく売上や経費もアプリで見たい方に向いた構成です。

らくらく日報: シンプルに日報と点検

カレンダー表示の日報アプリで、日常点検15項目にワンクリックで対応できます。運行日時、走行距離、積み降ろし場所、休憩時間などを直感的に入力でき、Googleスプレッドシートへの書き出しにも対応しています。月額700円、年間プランは7,000円で、10日分まで無料で試せます。機能を絞ったシンプルさを求める方向けです。

ログOne: ドライバー本人は0円

ドライバー本人からは料金を取らず、委託会社の有料プランが費用を支えるモデルのサービスです。対話形式で酒気帯びや健康状態、走行距離などを入力でき、点呼・業務記録簿のPDF保存や、委託会社への選択的なデータ共有(共有範囲はドライバーが決める)に対応しています。記録を共有していないアカウントにはアプリ内に広告が表示され、共有を始めると非表示になります。委託会社と記録のやり取りがある方に合った設計です。

KEI録: 法定4記録と期限管理(当社アプリ)

最後に当社のKEI録です。点呼(乗務前後)、日常点検、業務、事故の法定4記録をカバーし、講習・車検・免許・適性診断などの期限を先回りで知らせる期限リマインドと、電波の悪い現場でも記録できるオフライン対応(通信回復時に自動同期)を備えています。月額はドライバー1人あたり500円(税込)で、1ヶ月(31日間)の無料期間があります。群馬で軽貨物の配送を続けている現場ドライバーが、自分の毎日の点呼と記録のために作ったアプリです。

結局どう選ぶか: 用途別の目安

ここまでの事実を踏まえた、用途別の目安です。どれが正解ということではなく、自分の働き方に近いものから無料期間で試すのがおすすめです。

  • 業界団体とのつながりや、複数ドライバーの運行管理を重視するなら K-LINK
  • 委託会社と記録を共有したい、費用をかけたくないなら ログOne
  • 記録と一緒に売上・経費・案件も管理したいなら CarryNote
  • 機能を絞ったシンプルな日報と点検で十分なら らくらく日報
  • まず無料プランで法定記録アプリを触ってみたいなら delilog
  • 月額コストを抑えつつ、法定4記録と講習・車検などの期限管理までまとめたいなら KEI録

繰り返しになりますが、KEI録は当社のアプリです。上の整理はあくまで公式サイトで確認できた事実にもとづく目安として受け取ってください。

まとめ: まずは無料で試してから決める

軽貨物の記録アプリは、月額500円から1,000円の価格帯に選択肢がそろってきており、ほとんどのアプリに無料期間や無料プランがあります(2026年7月時点)。だからこそ、選び方はシンプルです。

  • 記録をまず始めたいだけなら、無料の点呼記録簿テンプレート(Excel/PDF)で今日から紙やExcelで始める
  • アプリにするなら、気になったものを無料期間で実際の乗務に使ってみて、続けられそうなものを選ぶ

紙でもアプリでも、法令上の効力は変わりません。大事なのは毎日続けて、決められた期間きちんと保存できることです。もし候補のひとつとしてKEI録も試していただけるなら、開発しているドライバーとしてうれしく思います。

出典

価格・仕様は2026年7月時点の各社公式サイトの表示に基づきます。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

執筆: 坂本(現役軽貨物ドライバー・配車管理者・KEI録開発者)

本コラムは、現場で毎日法定記録を作成している当事者が執筆しています。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。法令の適用は事業者ごとの状況により異なるため、最終的な判断は国土交通省の一次情報や所轄の運輸支局でご確認ください。

よくあるご質問

無料で使えるアプリはありますか?

あります。delilogには車両1台まで登録できる無料プラン(PDF出力は月5枚・透かしあり)があり、ログOneはドライバー本人からは料金を取らないモデル(記録を共有していない場合はアプリ内に広告が表示)です。また有料アプリも多くが無料期間を設けており、例えばCarryNoteは30日間、delilogは14日間、KEI録は1ヶ月(31日間)、らくらく日報は10日分を無料で試せます(2026年7月時点・各社公式サイト調べ)。

紙とアプリ、どちらで記録すればいいですか?

法令上はどちらでも問題ありません。国土交通省の資料に、各種の記録・保存はパソコンやスマートフォンで実施可能と明記されています。コストをかけたくなければ紙やExcelで十分ですし、毎日の入力のしやすさや保存・検索のしやすさを重視するならアプリが向いています。まず紙で始めて、続けられそうならアプリに移る流れでも遅くありません。

アプリを選ぶときのポイントは?

主なポイントは4つです。(1)法定の記録(点呼・日常点検・業務・事故)をどこまでカバーしているか、(2)月額料金と支払い方法が自分の規模に合っているか、(3)無料期間で実際の運用を試せるか、(4)自分の働き方に合う機能(オフライン対応、売上管理、委託会社との共有など)があるか。カタログ比較だけで決めず、無料期間中に実際の乗務で数日使ってみるのが確実です。

アプリで作った点呼記録は法的に有効ですか?

有効です。国土交通省の資料に、点呼記録簿をはじめとする各種の記録・保存はパソコンやスマートフォンにて実施可能と明記されています。紙の様式でなければならないという決まりはありません。ただし記録すべき項目(日時、酒気帯びの有無、健康状態など)と保存期間(点呼記録・業務記録は1年、事故記録は3年)は紙と同じように守る必要があります。

Next Step

無料テンプレートで、今日から記録を。

点呼記録簿などの無料テンプレート(Excel/PDF)で、まずは記録をはじめられます。