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点呼記録簿の書き方と記入例。保存期間は1年【無料テンプレート付き】

点呼記録簿に書く項目は法令で決まっています。法定記載事項の一覧表と1日分の記入例、よくある間違い、保存期間(1年)までを現役軽貨物ドライバーが解説。無料のExcel/PDFテンプレート付きです。

公開日: 2026年7月12日

点呼記録簿の書き方で迷う必要はありません。書くべき項目は法令で決まっているからです。この記事の一覧表のとおりに毎日埋めていけば、法定の記録事項はカバーできます。保存期間は1年です。

私も黒ナンバーの現役ドライバーとして毎日この記録をつけていますが、最初に「何をどこまで書けばいいのか」がわかってしまえば、1日あたりの手間は数分です。この記事では、記録事項の一覧、実際の記入例、よくある間違い、保存のルールまでを順番に整理します。項目がすでに並んだ無料の点呼記録簿テンプレート(Excel/PDF)も用意しているので、読み終わったらそのまま今日から記録を始められます。

点呼記録簿に書く項目の一覧表

点呼記録簿に記録する主な事項は次のとおりです。乗務前・乗務後のどちらで書くのかとあわせて押さえてください。

記録する項目タイミング記入のポイント
点呼実施者名乗務前・乗務後1人親方なら自分の名前。運転者名と同じでも両方の欄を埋める
運転者名乗務前・乗務後誰の点呼かを特定する基本情報。省略しない
点呼の日時乗務前・乗務後日付だけでなく時刻まで書く。実施した時刻をその場で記入する
点呼の方法乗務前・乗務後対面・電話その他の方法のどれで実施したかを書く。1人親方が自分で確認した場合はその旨がわかるように書く
酒気帯びの有無乗務前・乗務後アルコール検知器を使用して確認した結果を書く。「検知器使用」の事実と結果をセットで残す
疾病・疲労・睡眠不足などの健康状態乗務前安全な運転ができないおそれの有無を確認して書く。「良好」の一言でも、確認した事実の記録になる
安全確保に必要な指示事項乗務前天候、道路状況、体調を踏まえた具体的な指示を書く
車両・道路・運行の状況の報告乗務後その日の車両の異状の有無、道路や運行で気になった点を書く

ポイントは、酒気帯びの確認が乗務前と乗務後の両方で必要なこと、そして乗務後には車両・道路・運行の状況の報告という乗務後ならではの記録項目があることです。乗務前の点呼だけ書いて終わり、にならないよう注意してください。

なお、点呼で何をどう確認するか(検知器の使い方や1人親方の場合の実施方法)は、別記事の一人親方の点呼のやり方で詳しく解説しています。この記事は「確認した内容をどう書くか」に絞って進めます。

記入例: ある1日の点呼記録簿

表だけではイメージしづらいので、架空の1日分の記入例を示します。1人親方のドライバーが自分で点呼を行ったケースです。

項目記入例
日付7月14日(火)
運転者名坂本
点呼実施者名坂本(自己)
乗務前点呼の日時・方法6:50 対面(自己確認)
酒気帯びの有無(乗務前)アルコール検知器使用・酒気帯びなし(0.00mg/L)
健康状態良好。睡眠十分、発熱・疲労なし
指示事項午後から雨の予報。車間距離を長めにとり、速度を控える
乗務後点呼の日時・方法17:30 対面(自己確認)
酒気帯びの有無(乗務後)アルコール検知器使用・酒気帯びなし(0.00mg/L)
車両・道路・運行の状況車両異状なし。国道の工事区間で渋滞あり、その他は問題なし

書いてみると、特別なことは何もありません。毎朝の測定と確認の結果を、その場でそのまま文字にするだけです。指示事項の欄は、1人親方の場合「自分への注意事項」と考えると書きやすくなります。「午後から雨、車間距離注意」のように、その日の条件に合わせた一言があれば十分です。

健康状態や車両に問題がなかった日は「良好」「異状なし」で構いません。大事なのは、確認したという事実が毎日残っていくことです。逆に、何か問題があって運行を見合わせた日は、その判断と理由を書いておくと、あとから見返したときに状況がわかります。

よくある間違い4つ

現場でやりがちなミスを4つ挙げます。どれも「点呼はしているのに記録が不十分」というパターンで、もったいない失敗です。

1. アルコール検知器を使った事実を書いていない

酒気帯びの有無は、アルコール検知器を用いて確認することとされています。「酒気帯びなし」とだけ書いてあると、検知器を使ったのか目視だけなのかが記録上わかりません。検知器を使用したことと、その結果をセットで書く習慣にしてください。テンプレートなら検知器使用のチェック欄を埋めるだけです。

2. 乗務後の点呼を書き忘れる

朝は緊張感があるので書けるのですが、帰着後は疲れていて記録が抜けがちです。酒気帯びの確認は乗務後にも必要で、車両・道路・運行の状況の報告は乗務後にしか書けない項目です。帰着したらエンジンを切る前に書く、と動作をセットにするのがおすすめです。

3. 日付や実施者名などの基本情報が抜けている

肝心の確認結果は書いてあるのに、日付が月の途中から抜けていたり、実施者名の欄が空欄だったりするケースです。1人親方だと「実施者も運転者も自分だから」と省略したくなりますが、記録簿としては両方の欄を埋めます。同じ名前が並ぶだけなので、手間はほとんどありません。

4. 数日分をまとめて書く

一番危ないのがこれです。週末に1週間分をまとめて書くような運用は、記憶に頼って書くことになるので内容が不正確になりますし、点呼をその都度実施していないのではという疑いを持たれても反論できません。点呼記録は、実施したその場で書くのが原則です。もし書き忘れた日に気づいたら、後から遡って書いたことにするのではなく、気づいた時点から確実に記録を続けてください。

保存期間は1年。紙でもデータでもOK

点呼の内容は、日々点呼記録簿に記録したうえで1年間保存しなければなりません。点呼とその記録は以前からの義務で、2025年4月1日施行の改正で安全対策が強化されたあとも、引き続き実施が必要な義務と位置づけられています。

保存の形式は紙である必要はありません。国土交通省の資料に、各種の記録・保存はパソコンやスマートフォンにて実施可能と明記されています。紙のファイルに綴じても、Excelファイルで保存しても、スマホアプリに記録してもかまいません。

あわせて覚えておきたい保存期間を整理しておきます。

記録の種類保存期間
点呼の記録(点呼記録簿)1年間
業務の記録1年間
事故の記録3年間

事故の記録だけ3年間と長い点に注意してください。データで保存する場合は、ファイルの置き場所を1か所に決めて、日付で探せるようにしておくと、あとから確認が必要になったときに慌てません。

無料テンプレートで今日から始める

「書く項目はわかったけれど、様式を自分で作るのは面倒」という方のために、この記事で解説した記録事項に準拠した**無料テンプレート(Excel/PDF)**を用意しています。次の3点セットです。

  • 点呼記録簿: この記事の一覧表の項目がそのまま並んでいます。埋めるだけで法定の記録事項をカバーできます
  • 日常点検記録表: 乗務前の車両点検の結果を残すための表です
  • 業務記録: 業務の開始・終了の日時や距離など、1年間保存が必要な業務の記録用です

登録などは不要で、ダウンロードしてそのまま使えます。印刷して手書きでも、Excelのまま入力しても大丈夫です。

無料の点呼記録簿テンプレート(3点セット)をダウンロードする

まずはこのテンプレートで記録を始めて、自分の運用に合うかどうかを確かめてみてください。毎日続くようなら、それがそのまま法令対応になります。

まとめ: 表のとおりに毎日書けば大丈夫

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 点呼記録簿に書く項目は法令で決まっている。実施者名、運転者名、日時、方法、酒気帯びの有無(検知器使用)、健康状態、指示事項、乗務後は車両・道路・運行の状況
  • 酒気帯びの確認と記録は乗務前・乗務後の両方で行う
  • よくある間違いは、検知器使用の記録漏れ、乗務後点呼の忘れ、基本情報の抜け、まとめ書き
  • 保存期間は1年(事故の記録は3年)。紙でもパソコン・スマホでも保存できる

点呼記録は、書き方を覚える教材がなくても、様式さえ手元にあれば今日から始められます。まずは無料テンプレートで1週間続けてみてください。記録が習慣になってきたら、点呼記録・業務記録・事故記録の作成から保存期限の管理までまとめてできるKEI録のようなアプリに移行すると、紙やファイルの管理から解放されます。書く項目は決まっています。あとは始めるだけです。

出典

執筆: 坂本(現役軽貨物ドライバー・配車管理者・KEI録開発者)

本コラムは、現場で毎日法定記録を作成している当事者が執筆しています。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。法令の適用は事業者ごとの状況により異なるため、最終的な判断は国土交通省の一次情報や所轄の運輸支局でご確認ください。

よくあるご質問

点呼記録簿の保存期間は何年ですか?

1年間です。点呼の内容は日々点呼記録簿に記録したうえで、1年間保存しなければならないとされています。なお、業務の記録も1年間、事故の記録は3年間の保存が必要です。

点呼記録簿は手書きでもいいですか?エクセルやスマホでも大丈夫ですか?

どちらでも問題ありません。国土交通省の資料に、各種の記録・保存はパソコンやスマートフォンにて実施可能と明記されています。紙の記録簿への手書きでも、Excelやスマホアプリでの記録でも認められます。続けやすい方法を選んでください。

点呼記録簿には何を書けばいいですか?

主な記録事項は、点呼実施者名、運転者名、点呼の日時、点呼の方法(対面・電話等)、酒気帯びの有無(アルコール検知器を使用)、疾病・疲労・睡眠不足などの健康状態、安全確保に必要な指示事項です。乗務後の点呼では、車両・道路・運行の状況の報告内容もあわせて記録します。

点呼記録簿を書き忘れた日があったらどうすればいいですか?

後から思い出して書いたことにする、いわゆる遡っての記載は虚偽記載になるのでやってはいけません。気づいた時点からもれなく確実に記録を続けることが基本です。抜けた日の扱いに不安がある場合は、所轄の運輸支局に相談するのが確実です。

Next Step

無料テンプレートで、今日から記録を。

点呼記録簿などの無料テンプレート(Excel/PDF)で、まずは記録をはじめられます。